リサイクルショップって「汚い」「臭い」「貧乏」なんでしょ!?僕がリユースを始めたきっかけ【6話】

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こんばんは。今週の月曜日からスタートしたリユース品の仕分け作業、皆さんの応援のおかげで本日でほぼ終わりました!!ありがとうございました。明日はお片づけをします。

リサイクルショップ社長の江口武志です。

第5話からの続きです。読んでいない方はこちらから。

お世話になっている池袋の駅ビルの社長から地下1階にある6坪の区画を何か活用できるように考えてくれないかと相談がありました。でもその場所が場所が想像以上に悪かったのです。お客様の全く通らない来ない場所にありました。そしてそこでは商売ができないと断りに行ったのです。

しかし社長より「物販をやれっていたんじゃない、何か考えて欲しい。」と再度なげられてしまい困っていました。

そんな中、1階の婦人服のお店シャンタル&ミッシェルは相変わらず順調でした。しかし、ひとつだけ気になることがありました。

お客様の買い方の変化

それは・・・

今までは1回の来店で10万~20万近くお買い上げいただいていたお客さまに変化があったことです。来店される回数は変わらないのですが買う点数や金額があきらかに減っていました。

そして調べてみたところ似たようにお買い上げの点数や金額が減っているお客さまが何人もいました。この時は新規のお客さまが増えていた為、全体の数字からは把握できていませんでした。

そして買う金額や点数が減っているお客さまが来られた時に接客しながらそれとなく聞いてみました。そしたらこんな答えが返ってきたのです。

お客さま「今まで買ったものでタンスやクローゼットが一杯になっちゃってるのよ。似たような物もたくさん持っているし~」とのことでした。

他にも何人かのお客さまに聞いてみたところ同じようなことをおっしゃることが多かったです。そうだ!一度お客さまにアンケートをとってみよう!

そして顧客の方を中心にアンケートを実施しました。いくつかの項目があり、そのなかの一つに「お持ちのお洋服のうち過去1年間に着用しているものは全体の何%ありますか?」

この質問の結果に驚愕することになります!!

それは?

クローゼットに眠っている洋服

1年のうちに着ている洋服は全体のたった28%しかありませんでした。

ということはお持ちの洋服の72%は1年のうちに一度も袖をとおしていないしまいっぱなしだったのです。このときは単純にこのままだと服が売れない時代が来るんじゃないかと本気で思いました。

そして着ていないなら捨ててくれないかなぁ~とも本気で思っていました。でも高いお金を出して買ってもらった洋服を「着ていないなら捨ててください。」とは口が裂けても言えません。

商品が売れない⇒クローゼットが一杯だから⇒でも捨てるのはもったいない

そのとき地下1階の相談されていた区画のことが浮かんできてリンクしたのです。

そうだ!あそこの場所でお客さまの滞留しているお洋服を吐き出すことができるリサイクルショップを作れば、お客さまも喜んでくれて新しいモノも売れるようになるのではないか!?

よし!リサイクルショップをやろう!

そして池袋の駅ビル社長に連絡をとり、説明にいきました。

リサイクルショップって汚い、臭い、貧乏・・・

なぜリサイクルショップをやるのか理由を説明しました。

「お客さまのクローゼットから着ていない洋服を吐き出させるようなリサイクルショップをやってみようと思います。そうすればお客さまのお家に空間ができて新しい購買意欲を湧かせることができます。」

すると社長の顔がみるみる険しくなり、「え~!リサイクルショップなの~??」と嫌そうに返事をされました。なぜなら当時はリサイクルショップというととてもイメージが悪い時代だったからです。

今でさえリサイクルやリユースという言葉は一般的です。でもあの頃はエコや環境問題なんて言葉もまだ社会的に認知が低く、リサイクルショップというと[汚い][臭い][お金のない人が利用する]というような悪いイメージだけが先行していたのです。

社長からの宿題

リサイクルショップという言葉を聞いて嫌そうにしていた社長もお願いしていた手前、むげには断われなかったと思います。そしてこう言いました。

「リサイクルショップをやりたいのなら宿題がある。1つはお店をゴミ箱にするな!もう1つは盗品やコピー品を売買するような犯罪絡みは絶対に困る!この2つを完全にクリアできるならもう一度考えてみるよ。」

確かにまだ大型商業施設の中にリサイクルショップが入るなんてことがありえない時代でしたから社長も慎重でした。もしもなにか問題(盗品の売買など)があれば1テナントの問題ではなくてJR東日本の駅ビルで盗品が売られていた!となることがわかっていたからです。

社長からの宿題

①お店を汚くしないこと

②盗品やコピー品の売買をしないこと

これをクリアしなければ前に進めなくなりました。どうするタケシ?

次回に続きます。

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江口武志

社長:株式会社イー・エフ・オー 私は1971年、東京都台東区で生まれました。生まれてすぐに父の転勤で福岡に行きました。それから何回か転勤があり、小学校入学の時に東京都足立区に戻ってきました。足立区ってイメージ悪いですよね~だけど僕は大好きな地元です。 そして婦人服の専門店に就職していました。その後父が50歳の時に起業したアパレル会社に転職しました。現場(店舗)を中心に仕事をしていました。その後父が病気になって急遽社長になり、8年が経過しました。最初はいろいろと苦労しましたね。 これからもファッションを通して豊かな生活を提案すべく、いろいろとチャレンジしていこうと思います。 お神輿を担ぐこと、マラソン、格闘技観戦、美味しいものを食べること、そして仲間とお酒を飲んだり一緒に遊んだり、勉強することが大好きです。

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