こんばんは。今日は横須賀にあるリユースファッションさいか屋横須賀店に行って来ました。そしてその帰りに京急川崎駅で途中下車して川崎ダイスのオンデースでサングラスに度を入れてもらいました。このことはまたブログに書きたいと思います~
リサイクルショップ社長の江口武志です。
さて僕がリサイクルショップを始めたきっかけの第9話です。前回の8話はこちらです。
初めて自分で買取りのリサイクルショップを体験していろんなことがわかりました。一番衝撃的だったのは利幅がめちゃくちゃあるってことです。だから最初は買取りのリサイクルショップをやろうと思っていました。でも買取りのリサイクルショップは在庫のリスクがあるので安く買って、ある程度の利益を乗っける必要があります。
それに買取りだと駅ビルの社長からの宿題をクリアすることができませんでした。
①お店を汚くするな
②盗品やコピー品の売買は絶対ダメ
そしてご利用してくれたお客様になるべくたくさんの還元をするために委託販売にしようと決めました。
委託販売のシステムは?
当時の委託販売のシステムは(今は少し違います。)
取扱商品は洋服、バッグ、靴、アクセサリー等のファッション雑貨
委託料 1点 450円 、売れた場合は販売価格の62%をお支払いする。
販売期間は1ヶ月間、残った商品は返却する。
委託料とは1ヶ月間お預かりする際の管理料です。1点450円の委託料は日本で1番高い委託料でした。こんなに委託料を高くするためには理由がありました。その理由は1つ目は売上(収入)です。でもそれ以上に重要な理由がもう1つあったのです。
それはお客さまに質の良い商品を持ってきていただくためのハードルの役割です。なんでもかんでも品物を預かるのではなくて質の良い商材を集めるためです。だからあえて高い委託料を設定しました。
例えば、お客さまが10年前のユニクロのフリースを持って来て「もう捨てちゃっても良いから50円で売ってちょうだい!」となった時に委託料が無料だと断りづらくなってしまいます。商品が汚いからなんていうとお客様の気分も害してしまいます。
そこで「お客さま、50円でお預かりして販売しますと最初に委託料が450円かかり、売れた場合60%のお返しになります。だから損をしてしまいますが如何いたしますか?」と返答します。すると「損するならやめるわ。」とお客さまからやめていただくことができます。
最初に提案された場所の売り場面積が小さく(6坪)、展示できる商品数も限られているため、なるべく質の高い商品を集める必要がありました。そのために委託販売で委託料を高く設定することにしたのです。
そしてリサイクルショップのシステムが決まりました。駅ビルの社長の元へ再度、説明しに行きました。なぜ委託販売にするのか?お客様の困っている声などなどそして社長からは「とりあえず、やってみるか。」と渋々ではありましたが了承をいただくことができたのです。
1号店の店長はどうする?
それからオープンに向けて準備の始まりです。一番重要なのは人材(スタッフ)です。最初は1階のブティックのスタッフをローテーションで回す予定でした。
しかし突然お店の店長候補が現れたのです。それは父の親友のAさんでした。Aさんは家業が倒産して仕事を探していたのです。そしてすぐに声をかけました。お店の売上が上がれば収入が増える成果報酬で提案をしたのです。でもすぐにAさんから断わりの連絡がありました。「あんな場所だと月の売上を全部もらっても生活できないよ。」
この答えは想定内でした。うちも最初は商売を出来ないと思っていた場所でしたから。でも断りの連絡があった3日後にまたAさんから連絡がありました。あの場所でリサイクルショップをやってみるとのことです。何で急にやると言ってくれたのか?詳しく話を聞いてみると
Aさんには大学生のお嬢さんがいました。そしてそのお嬢さんが「お父さん、せっかく声をかけてもらった仕事なんだからやってみようよ!私も協力するから。」と背中を押してくれたのです。
Aさんは「とりあえずやってみるけど、他に良い仕事が見つかればそっちに行くけどよいか?」とのことでこちらも了解し、無事にスタッフが決まりました。そこからうちの考えているリユースを理解してもらい、研修をおこないました。
【お客さまの今は使っていないけれど捨てるにはもったいない、タンスやクローゼットに溢れている洋服やバッグを吐き出すことでお家の整理ができる。さらにお小遣いが入ることで新しい購買意欲を湧かすことができるお店】
お客様に豊かな生活を提案しよう!
そしてついに平成の7年4月20日に「リサイクルショップ メリット」が誕生したのです。
次回に続きます。(もう少しです~)
江口武志
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