こんばんは。先日のマックスブログ塾で仕事のことなんか書いても誰も興味ない。もっと自分のことを書こう!って言われたけど今日は仕事のリサイクルショップのことです。サムネイルはうちの西武東戸塚のリサイクルショップです。
リサイクルショップ社長の江口武志です。
仕事柄リサイクルショップがあるとお店の中に入って見学をします。いろんなリサイクルショップがあります。チェーン展開をしている大手のリサイクルショップから個人経営をしている路面店までね。
今日お話しするお店は個人経営で新規に路面店の衣料品リサイクルショップを開業しました。しかし1年を持たずに閉店してしまったお店です。その理由を僕の見解で書いていきます。
リサイクルショップを経営するためには
最初にリサイクルショップ(リユースショップ)を開業する場合は「古物許可証」をとる必要があります。古物商とは古物の売買を行なう場合に必要な公的な証明書のことです。古物の場合、盗まれたものが流通したりすることがあります。なので取り扱う人の身元をはっきりさせておく必要があります。
そのため、破産者で復権していない、禁錮以上の刑に処せられたり、過去に古物営業法違反で罰金の刑に処せられている人は許可を受けることができません。そのほかにもいくつかの基準があります。これらの基準をクリアできて、お店を開業する場所があれば、管轄警察署の生活安全課で必要書類と手数料を支払えば誰でも古物商の許認可を受けることができます。
そしてリサイクルショップの中でも服を扱うリサイクルショップはとても開業しやすいお店といえます。
なぜなら最初の開業資金が安くできるからです。
リサイクルショップの商品は新品を仕入れるわけではありません。最初は自分、家族、親戚、友達、知り合いから商品を集めることができます。内装はお金をかけたらキリがありませんが居抜きのスペースに什器をならべればそれなりに形にはなります。以上の理由から安易に開業する人が増えています。
しかし、同じく閉店しているお店も増えているのが現状です。
なぜ?閉店してしまうのでしょうか?売上が上がらずに利益が出ないからです。
具体的に何がいけないのか?そんなことを書いていきます。
ココからが本題です!
何であのリサイクルショップは1年で潰れてしまったのか?
そのお店は都内のマンションの1F店舗スペースに開業しました。坪数は15坪程度だと思います。システムは買取りです。最初に見たときはきれいなブティック風で入口付近のトルソーには国内の有名ブランドの服が着せられていました。
店内に入ってみると、商品量は若干少なめではありましたが、国内のブランド婦人服、ケースに入ったブランドバッグなどきれいに陳列されていました。ただ整然と並べられていたので面白みにはかけている印象でしたが。僕は(なかなかきれいに展開しているなぁ。また来てみよう。)と思いながら、その店を後にしました。
それから1ヵ月後にまたお店に来て見るとお客さまは店内に数名いましたが。
あれっ!?だいぶイメージがちがうぞ。
どんなイメージだったのか?
一言でいうと(暗くてどんよりしている・・・)
わかりやすくいうと、商品量は増えているのですが質が落ちていました。商品量が増えたために照明も暗く感じました。前回は国内の百貨店ブランドの商品がメインで飾られていたのに今回はユニ〇ロの商品が目立つところに陳列されていました・・・
そして次に訪れたのがそれから3ヵ月後でした。最初の婦人服ブティック風のイメージが完全に吹き飛んでいました!入口にはダンボール積み重ねられ、その中には100円均一のデニムパンツが。さらに店内にはブランドバッグもあるものの、店内には質の悪い商品が溢れています。よーく見ると質の良い商品も交ざっているのですが完全に埋もれてしまっています。(残念…)
そしてそれから1ヵ月後に行った時に入口入ったすぐのところに古本(マンガ)が積み重なっていたのを見て、(あーもう長くないなぁ。)と感じていました。しばらく行く機会がなかったのですが1年後にたまたま近くで仕事があったので覗いてみたのですが、
もうお店はありませんでした・・・なぜ潰れてしまったのか?私なりに整理してみました。
潰れてしまった理由
①ターゲット(来て欲しいお客さま)が全く絞れていなかった。
全てのお客さまに来てもらおうとしたために何でも屋になってしまい全てが中途半端になった。
②商品の処分ができなかった。
安く買い取ったものでもお金を払って買ったものだから売れなくても処分が出来なかった。そのため、売れないものがお店に滞留してしまい、魅力がなくなってしまった。
③安売りに徹してしまった。
単価の低い古本などの商品を売ることで手間はかかるが売上、利益が取れない悪循環だった。店舗面積が100坪以上あって圧倒的な商品量がある場合は数を売って対応することができたのですが。
④お店が汚い
処分が出来なかったり、安いだけの商品を並べることでお店が汚く見えてしまった。そのため当初来ていた良いお客さま(売りに来る、買いに来る両方)が離れてしまった。
商売を続けていくために
そしてどんな販促活動をしていたかまではわかりませんが1年を持たずに閉店をしてしまいました。お店を出店するということは甘くありません。そして売れないと余計に売ろう!売ろう!としてしまいます。そうするとお客さまは楽しくないから来ません。さらに売れていないから販促費を使うことが出来ず宣伝ができません。そうするともっとお客さまが来なくなって今います。まさに負のスパイラルです。
そうならないためにどんなお客さまに来て欲しいのか?そしてお客さまが喜んでくれることは?お客さまのお悩みを解決するには?どうすればお客さまのお役に立てるの?これを真剣に考えて行動するしかありません。
僕も偉そうに書いていますが今までに何店舗もお店を潰しています。そして現在苦戦しているお店もあります。でも愚痴を言っていても何も変わりません。そんなこと言っているならやるしかありません。
なので今までの成功体験をゼロベースで考えて新しいことにチャレンジしていこうと思います。そんな真面目で長文なブログを読んでいただいてありがとうございました!!
今日は以上です。
江口武志
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